冷房病は夏特有の病気 [夏バテ防止]
脳梗塞以外にも気をつけなければならない病気があります。
冷房(クーラー)は、暑い夏に欠かせない機器です。
しかしあまり冷房の効いた室内にいると、
屋外の暑さとの環境変化(気温差が5度以上ある)に
体がついていけなくなり、冷房病になる可能性があります。
冷房病は、体温調節機能に不具合が生じる自律神経失調症の一種です。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
寒ければ、交感神経が働き血管を収縮させて発汗を抑制し、
体温低下を抑えます。
暑ければ副交感神経が働いて血管を拡張し、
発汗によって体の熱を放散します。
ところが、この自律神経のバランスが狂うと、
体温調節ができなくなってしまいます。
冷房病は、男性より女性、体力のある人より無い人、
高齢者に多く見られる病気です。
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気をつけたい夏の病気 脳梗塞の症状 [夏バテ防止]
脳梗塞は血の塊(血栓)が血管を塞ぎ、血液が脳細胞に
酸素や栄養を運べなくなるために、脳がダメージを
受ける病気です。
脳に十分な血液が届かなければ脳細胞は壊死してしまいます。
脳の病気で、特に高齢者に多いのが脳梗塞です。
しかし、単に加齢だけが原因ではなく、
高血圧や糖尿病・心臓病、喫煙や飲酒などの生活習慣の乱れが
危険因子となる生活習慣病のひとつです。
脳梗塞の前兆として、体の片側の手足に力が入らない、
重いめまい、激しい頭痛、ろれつが回らない、
言葉が出てこない、物が二重に見えるなどの症状が現れます。
これらは「一過性脳虚血性発作」と呼ばれ、
小さな血栓が一時的に血管を詰まらせて起きる症状です。
時間にして数分から数十分程度で、
一日も経つと症状が治まってしまうので、
そのまま放置する人が多く、これが事態を悪化させています。
この段階で脳梗塞を疑い、
一刻も早く脳神経外科で検査してもらうことが重要です。
脳梗塞の具体的な症状は、脳細胞のどの部分が壊死したかによって
異なります。
手足の動きに関する部分なら、手足がしびれたり、麻痺して
歩行が困難になります。
言語に関する部分なら、ろれつが回らなくなったり言語障害が起きます。
顔半分に麻痺が残ったり、突然一時的に片目が見えなくなる
「一過性黒内障」と呼ばれる症状に陥る場合もあります。
高齢者の脳梗塞が寝たきりにつながった場合は、
介護の直接の原因にもなります。
また、脳梗塞は再発しやすい病気でもあります。
その再発率は年間で約2?3%程度ともいわれ、もし脳梗塞を患ったら、
発症後一年間程度は十分注意が必要です。
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気をつけたい夏の病気 [夏バテ防止]
脳梗塞は夏に多い
脳卒中や脳梗塞と聞くと、寒い冬の病気だと思う人が
多いのではないでしょうか。
脳梗塞は夏にも多く発症することが明らかになりました。
脳梗塞は日本人の死因トップ3に数えられる
脳卒中(脳血管障害)の1つです。
脳卒中には他にも脳出血とくも膜下出血がありますが、
脳梗塞が全体の6割以上を占めています。
夏と冬では多い脳卒中が異なります。
冬に多い脳卒中は脳出血とくも膜下出血です。
冬は体内の熱を放散しないように血管が収縮するので血圧が上昇し、
血管が破れやすくなります。
それに対して夏は脳梗塞が増加します。
夏は温度が上がるため、体内の熱を発散しようと血管が拡張すると
血圧が低下します。
そして、汗をかくことで水分が不足して血液が濃くなり、
脳血管が詰まりやすくなります。
つまり、夏の脳梗塞は、体内の脱水症状が引き金になることが
非常に多いのです。
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